ドロップC(C G C F A D)は「ドロップD をさらに全音下げたもの」と考えるとわかりやすいチューニングです。1〜5 弦を全音、6 弦を 2 全音下げて C にします。重く深い響きで、メタルコア、ニューメタル、ポストハードコアの代名詞的なチューニングです。
ドロップCチューニングとは?
レギュラーと比べると、6 弦 E→C(4 半音下げ)、5 弦 A→G、4 弦 D→C、3 弦 G→F、2 弦 B→A、1 弦 E→D(各 2 半音下げ)です。弦同士の関係はドロップD とまったく同じなので、ドロップD のフォームや指 1 本のパワーコードがそのまま使え、全体が全音低くなるだけです。
低音側 3 本の C–G–C を指 1 本でセーハするとパワーコードになります。開放で C5、2 フレットで D5、3 フレットで E♭5、5 フレットで F5 です。
ドロップCチューニング の各弦の音名と周波数
| 弦 | レギュラー | ドロップC | 変化 | 張力 |
|---|---|---|---|---|
| 6 弦 | E2 82.41 | C2 65.41 Hz | 4 半音下げる | -37% |
| 5 弦 | A2 110.00 | G2 98.00 Hz | 全音(2 半音)下げる | -21% |
| 4 弦 | D3 146.83 | C3 130.81 Hz | 全音(2 半音)下げる | -21% |
| 3 弦 | G3 196.00 | F3 174.61 Hz | 全音(2 半音)下げる | -21% |
| 2 弦 | B3 246.94 | A3 220.00 Hz | 全音(2 半音)下げる | -21% |
| 1 弦 | E4 329.63 | D4 293.66 Hz | 全音(2 半音)下げる | -21% |
レギュラーからドロップCチューニングへの合わせ方
- まずチューナーで 6 本すべてをレギュラーチューニング E A D G B E(A4 = 440 Hz)に合わせます。
- 6 弦:E2 → C2、4 半音下げる。目標 65.41 Hz。
- 5 弦:A2 → G2、全音(2 半音)下げる。目標 98.00 Hz。
- 4 弦:D3 → C3、全音(2 半音)下げる。目標 130.81 Hz。
- 3 弦:G3 → F3、全音(2 半音)下げる。目標 174.61 Hz。
- 2 弦:B3 → A3、全音(2 半音)下げる。目標 220.00 Hz。
- 1 弦:E4 → D4、全音(2 半音)下げる。目標 293.66 Hz。
- 耳で確認:6 弦 12 フレットのハーモニクス(C3)が 4 弦開放(C3)と同じ音、5 弦 5 フレット(C3)も 4 弦開放と同じ音になればOK。ほかの弦の確認方法はドロップD と同じです。
- 最後に低音弦から高音弦まで全弦を確認します。ネックにかかる力が変わると、合わせた弦もわずかにずれます。
よく使われる音楽
メタルコア、ニューメタル、オルタナティブメタル、ポストハードコア、モダンなハードロックで定番です。低い開放 C はタイトな刻み(チャグ)や重いリフにぴったりです。
ストーナーやドゥームなどスローで重いジャンルでもドロップC 以下がよく使われます。ドロップD の曲を歌いやすくしたいときの「全音下げ版」としても選ばれます。
弦の張力と弾き心地
このページの 6 種類の中で張力の変化がいちばん大きいチューニングです。6 弦は約 37%、ほかの弦は約 21% 張力が下がります。一般的な 10–46 ではふにゃふにゃになり、ビビりやピッチの不安定さが出るので、太めのセット(11–56、12–56、各メーカーの「ドロップチューニング用」など)や、ロングスケール/バリトンギターがおすすめです。
太い弦に替えたら、ネックの反り・弦高・オクターブピッチを調整しましょう。太い弦がナットの溝に引っかかって「ピン」と音程が飛ぶ場合は、リペアショップで溝を少し広げてもらうと解決します。
レギュラーチューニングへの戻し方
- 1 弦:D4 → E4、全音(2 半音)上げる(329.63 Hz)。
- 2 弦:A3 → B3、全音(2 半音)上げる(246.94 Hz)。
- 3 弦:F3 → G3、全音(2 半音)上げる(196.00 Hz)。
- 4 弦:C3 → D3、全音(2 半音)上げる(146.83 Hz)。
- 5 弦:G2 → A2、全音(2 半音)上げる(110.00 Hz)。
- 6 弦:C2 → E2、4 半音上げる(82.41 Hz)。
- 音を上げると弦の張力が増えます。目標より少し低いところから、ゆっくり上げて合わせると、弦が切れにくく、チューニングも早く安定します。
よくある質問
ドロップC には太い弦が必要ですか?
強くおすすめします。6 弦は 2 全音下がり張力が約 3 分の 1 減るので、細い弦ではゆるくビビります。11–56 や 12–56 などのセットにし、交換時にネックとオクターブピッチも調整しましょう。
ドロップC と C スタンダードの違いは?
ドロップC は C G C F A D で、低音 3 本が C–G–C なので指 1 本のパワーコードが使えます。C スタンダードは C F B♭ E♭ G C で、6 本すべてを 2 全音下げ、フォームはレギュラーと同じです。このサイトのギターチューナーにはどちらもあります。
ドロップC のギターでドロップD の曲を弾くには?
2 フレットにカポを付けるとドロップD(D A D G B E)と同じ音程になり、フォームもまったく同じです。逆に、ドロップD の TAB 譜はドロップC でそのまま弾けて、全体が全音低くなります。