1. 新しい弦がまだ伸びきっていない
最も多い原因です。新しい弦は伸びるため、張った直後は音程が下がり続けます。
対処:張ったあと、弦を中央付近で数回そっと持ち上げ(強く引っ張らない)、調弦し、数分弾いてからもう一度調弦します。2〜3回繰り返すと、翌日には落ち着きます。
2. 巻き方が悪く、ペグで弦が滑る
弦の巻き数が足りない、または巻きが重なっていると、演奏中にペグ上で弦がわずかに滑り、音程がずれます。
対処:指2本分ほどの余裕を残し、1周目を弦の端の下に噛ませて固定し、以降はきれいに下へ並べます。スチール弦は2〜3周、ナイロン弦は3〜4周が目安です。
3. 温度と湿度の変化
木は湿度で伸縮し、ネックや表板の変化が弦の張力を変えます。エアコン、冬の暖房、屋外から室内への移動で音程ははっきり変わります。
対処:湿度が安定した場所(45〜55%が理想)に置き、窓際や暖房の近く、車内に長時間置くのを避けます。故障ではなく、調弦すれば済みます。
4. ペグやナットの緩み
ペグのネジが緩んでいる、ギアが摩耗している、ナットの溝が狭くて弦を挟んでいる。いずれも「合わせてもすぐ狂う」原因になります。
対処:まずペグのボタンのネジを確認します。明らかなガタや滑りがあれば交換が必要かもしれません。ナットが弦を挟む場合は、修理店で溝を整えてもらうか、溝に鉛筆の芯(黒鉛)を少量塗って潤滑します。
5. ネックとブリッジの変形
ネックが前に反る、ブリッジが浮く(安価なアコギでよくあります)と、楽器全体が不安定になります。
対処:ネックが明らかに湾曲していないか、ブリッジと表板の間に隙間がないかを見ます。この種の修理は自分で行わず、専門家に相談してください。
6. ピッキングが強すぎる
強く弾くと、特に低音弦は瞬間的に音程が上がります。弱く調弦して強く弾くと「狂っている」ように聞こえます。
対処:実際に弾くときと同じ強さで調弦すると、演奏時の音程と一致します。
練習前3分のチェック手順
1)開放弦を鳴らし、明らかにおかしい弦を探す。2)オンラインチューナーを開き、6弦から順に確認する。3)最も狂いやすい弦を重点的に見る。早めに原因が見えます。4)調弦後にもう一度弾いて確認する。1本の調整は他の弦にも少し影響します。
いつも同じ弦だけが大きく狂うなら、その弦の巻き方かペグが原因の可能性が高いので、先にそちらを直しましょう。